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2023.02.08研究成果

大西 利幸 教授らの研究成果がNature Communicationsに掲載されました。

大西利幸教授,稲葉環さん, 本間駿一君とその共同研究グループは,植物の防御力を強化する香気配糖体の生成メカニズムを解明することに成功し,その研究成果がNature Communicationsに掲載されました。

詳細はプレスリリース記者発表をご覧ください。



【研究のポイント】
・植物間コミュニケーションによって,植物が将来起こり得る被害から身を守る仕組みの一つを分子レベルで明らかにしました
・植物の身を守る配糖体を香り物質から生み出す酵素 (配糖化酵素: UGT91R1) を発見しました

【今後の展開】
 トマト,メロン,チャ,ナス,イネなどの多くの農作物は香り物質を配糖体に変換します。今回の研究成果は,配糖体を生み出す配糖化酵素やその遺伝子を制御することで,多様な農作物において病害虫に強い品種の開発に繋がると期待されます。また香り物質を農作物に人工的に処理することで,病害虫に強い形質を与えることができ,農業被害の軽減,病害虫駆除の省力化など農作物生産の経済性を向上させることができます。